生成AI時代のプログラミング教育 つくること・学ぶことの歓びに向かって
gpt.icon要約
宮島 衣瑛:1997年5月生まれの26歳、修士(教育学) CoderDojo Kashiwaの創設者であり、200回以上のイベントを通じて5000人以上の子供たちにプログラミング指導 Innovation Power設立し、教育関連の事業に携わる
学習院大学大学院でデジタルテクノロジー基盤の教育方法についての研究中
第1部 "時代性の認識"の要約:
AI時代の創造性と教育についての影響を議論必要
ChatGPTなどの進歩するAIは素早く進化し、教育界に新しい問い投げかける
学ぶことと学校の存在意義についての基本的問いの再考が必要
第2部 "AIと教育"の要約:
AIが発展しても学びの必要性は失われない
AIによる生成物の正当性やアイデアは人間が決定
価値ある創造は人間に起因しスタイル変われど本質は同じ
みんなのコードスライドの要約:
写真を例に技術の進展が価値観の変化をもたらすが、アイデアの重要性は変わらない
創造性は、挑戦を通じて得られる深い歓びであり、子どもたちはプログラミングによりそれを体験
不明瞭なことや挑戦への好奇心が創造的教育の鍵
プログラミング教育の現状と課題の要約:
現行のプログラミング教育は論理的思考の育成に重点を置いているが実施率は4割程度に留まる
生成AIの導入は教育現場での混乱を招く可能性がある
小学校での「情報を学ぶ時間」の創設や高校で生成AIを本格的に学ぶなどの方法が考えられる
今後のプログラミング教育の方向性の要約:
「プログラミングや生成AIを学ぶ」ことや「で学ぶ」手段としての両方の方向性が重要
印西市のA小学校では生成AIを活用した8時間の授業を実施
教育におけるAIサンドボックスツール「&box Classroom」の紹介と、生成AI利用後の気づき
生成AIとプログラミング教育の結びつきの要約:
生徒たちは生成AIの応答パターンや技術的特徴を理解し識別する力を育成
人間とAIの類似点と相違点を識別し思考することが重要
AIの仕組みを理解する必要性があり、AIによる誤情報やハルシネーションを認識している
手段としてのプログラミング教育の方向性の要約:
生成AIとの対話を通じて思考力を磨き、概念モデルを言語化する訓練
対話を用いた説明力の向上や創造過程での学びと歓びを重視
生成AIの課題としてのプログラミング的思考の変化の要約:
生成AIの登場により伝統的なプログラミングの枠を超えて考える力を育成
完成した姿を想像しながら生成AIに自然言語で論理的に説明する能力を養成
プログラミング的思考は作品を創造する過程での学びと歓びへとシフトする
生成AI時代の消費と創造の層の問題の要約:
生成AIの前はアイデアとスキルが創造の基盤
AI導入後はアイデア単独で中間層を形成、AIによるレコメンドとコンテンツを消費する層に分化
AI以後でも創造層が重要であり、アイデア主導の創造が重視される
生成AI時代の「消費」と「創造」の問題の要約:
消費層から中間層、そして創造層への移行を可能にするためには学びと経験が重要
学びを作品化し、子どもたちがプロジェクトにこだわりを持つように導くことでAIとの共進化が促される
Scratchと生成AIの関連性の要約:
Scratchの開発者Mitchel Resnickは生成AIの活用がプログラミング学習に及ぼす変化に対する注意を促している
生成AIは直感的で自然なプログラミング体験を提供する可能性があり、Scratchと組み合わせることで表現力の集中を助ける
まとめとプログラミング教育の意義の要約:
生成AIを活用することで創造スタイルと表現力が高まり、「作り出す歓び」が重視される
「プログラミング的思考」の定義を更新し、思考力から創造にシフトすることが必要
AIによってレコメンドされたコンテンツをただ消費するのではなく、創造的態度を身につける役割が学校教育には求められる